娘が結婚することになり、鎌倉のお寺で結婚式を挙げることになった。娘も結婚相手も仏教徒ではないが、そのお寺の雰囲気とお庭が気に入ったという。私も名前を知っている由緒あるお寺である。住職さんに会ってみたら、とても気さくな人柄で、娘達はますますそのお寺で和風の式を挙げたくなったそうだ。
お寺で結婚式を挙げるので、娘は白無垢、綿帽子がよいということで、自分で着物レンタルを申し込んだ。事前に打ち合わせや試着をして、当日までに花婿の羽織、袴などとともに結婚衣装一式を式場まで届けてもらう。
母親である私も三人の姉妹も全員着物で参加することになった。娘達には私が若いときに着た振袖と、私の妹のところから借りた振袖を使うことにした。私には亡くなった母の留袖が使えると思っていた。母と私は背格好も近いし、たしか母の遺品整理をしたときに、もらってきて屋根裏に置いてあるはずだった。ところが屋根裏に置いてある母の衣装箱をいくら探しても、喪服はあるのに、留袖がないのである。着物は衣装箱3箱もあったので、それまで中身を確認したことはなく、留袖が入っているものとばかり思っていたのだ。
困ってしまった。結婚式は数日後である。すると娘の一人がネットで着物レンタルを見つけてくれ、そこからいくつか候補を選び、私の背丈に合うような留袖を借りてきてくれたのだ。とてもよい着物で参列の方々に誉められた。私は着物レンタルがとても気に入ったので、今後もおおいに利用するつもりでいる。着物の保管の心配もないし、いろいろな着物を着られる楽しみもある。有名な歌手や女優さんも着物レンタルを利用しているそうだ。